令和六年 自訓録

2024-12-30

第一条、きっかけは過去にある

きっかけは未来で待っていない。相当な時間をかえて自分の過去を理解し、自分を知る必要がある。そうでなければ、本当に自分が成し遂げたいことは分からない。今年はある程度自分を理解できるようになったが、腑に落ちるまで7年以上かかった。この作業は死ぬまで続き、終わりはない。汝自身を知れ。

第二条、動機のある目標を作る

目標を立てるのが苦手だと感じていたが、それは自分自身のことを十分に理解できていなかったからだと気づいた。方向性が定まると、自然と具体的な目標を立てられるようになる。偽りのない原動力が生まれる。自分の中にその原動力を感じられないのであれば、無理に具体的な目標を設定せず、あえて抽象的な目標を持ち、余白を意識するのが良い。

第三条、予め学ぶ予定を立てる

人は自然発生的に学ぶ機会を作れない。意識的に学ぶ時間を予めスケジュールに組み込まなければならない。そうしなければ、他の業務に追われてしまう。学び続けない限り、死が待っている。一人で学ぶより、みんなで学んだほうが楽しい。来年はもっと一緒に学ぶ仲間を増やしたい。

第四条、身体を動かす

今年の4月、自重トレーニングからジムでのトレーニングに移行したことで、運動量が増え、心身の調子がすこぶる良くなった。強くなるのは楽しく、体力の向上はあらゆる活動の土台となる。筋トレはただやるだけで勝てる戦い。弱い自分に打ち勝つことを楽しめれば、その良い影響は他のことにも及ぶ。

第五条、対面で語らう

人にはエネルギーが宿っている。これまではずっとリモートワークで事務所がなかったが、今年、初めて事務所を借りた。物理的な移動があることで、自宅では感じない気持ちが生まれ、毎日顔を合わせて話すことで、良い場(状態)が生まれる。対面で語ることは相手を知るための唯一の方法だと思う。

第六条、別の活動をする

全く別のことに触れる時間を設ける。全ての時間を100%一つのことに注ぎ込むのではなく、あえて20%程度を別の活動に割く。この余白が、思いがけないアイデアを生む。共通の大きな目的の下にあるなら、矛盾や対立を生むことはない。もし疲弊しているのであれば、それは目的がはっきりしていないからだ。

第七条、繰り返し伝える

いかに素晴らしい考えであっても、伝える力がなければ、それ以上広がることはない。その状況の原因は、相手ではなく、多くの場合、自分の伝え方にある。伝えるとは一度きりの行為ではなく、粘り強く、繰り返すことが必要だ。繰り返し伝える過程で、自分の考えもより洗練される。人は忘れる生き物であることを理解する。

第八条、良い問いを立てる

深く考えるためには、まず優れた問いを立てる。小手先のテクニックではなく、日頃から問いに対して敏感である必要がある。問いを立てれば、アンテナが立ち、欲しい情報を重力のように引き寄せることができる。ただし、固執しすぎず、回帰しすぎないようにする。

第九条、恩は次に送る

本当の恩返しとは、恩をくれた人の想いを受け取って、自分が次の人に送ることである。直接お返しするだけでは、その恩は一代だけで途絶えてしまう。しかし、次の人に送ることで、その想いは社会やコミュニテイの中で生き続ける可能性が高まる。自分が受けた恩は、形を変えながらも確実に未来へ継承されていく。流れを止めない。

第十条、素直に応じ、信念を貫く

人は際限なく物申す。これに対して本心でそう思えたなら素直に耳を傾ける。もし違うのであれば、どんなことを言われようとも信念を貫く。自分で納得もせず流されるなら、責任転嫁が生じ、学びの機会を失う。図星だと感じたら、誰もいない場所で再び深く考え、余計なプライドを捨て、素直に受け入れる。それこそが成長の第一歩となる。